マンジャロを使った安易なダイエットへの批判が広がっています。でも僕は、薬を使うダイエットは悪くないと思っています。160kgの当事者として、炎上覚悟で正直に書きます。

有名YouTuberの「マンジャロダイエットは安易」発言を聞いて思ったこと
先日有名なYouTuberの方がマンジャロを使うダイエットに関して一言物申してた。マンジャロを使う安易なダイエットはどうかと思う。もっと努力して痩せるべきだと。
僕は、あ、この人はダイエットで本当に心の底から困ったことがないのかな?と思ったのです。僕は小さい頃から太ってて、大人になってからダイエットで一度痩せたものの、今160kgあります。
食欲には個人差がある——強すぎる食欲は努力ではどうにもならない
だからこそ言えるのは、食欲には個人差がある、ということ。強すぎる食欲は努力ではどうにもならない、ということ。
炎上覚悟で申し上げると、ダイエットに努力がいるという考え方は、鬱病を努力で治せと言っているように聞こえます。
食欲は数値で表せない——でも精神科の薬と同じように治療できるはず
問題は、個人差のある食欲を数値であらわせないことなのです。でも精神的な病気も数値で表せない部分が多いにも関わらず医療関係者の懸命な努力で多くの薬が開発されてきました。僕は肥満治療もこれと同じ方向で進むと思ってます。
ダイエットではなく「肥満治療」——病院で薬を出してもらうのが王道
ダイエットと気軽に言いますが、痩せたいという欲求はきっと年頃の女の子にとっては、ときに命がかかるほどの問題になりうるのでしょう。だから、肥満治療なのです。治療なのです。
治療だから、本当は病院に行ってお薬を出してもらって健康的に痩せるのが王道なのです。でも現実は、僕が体験しているように一年待ちとかです。
僕が自費による診療を否定していない本当の理由
だから、自費による診療を僕は否定していないのです。もし、病院が1年待ちとかでなかったら僕は間違いなく保険適用の診療をおすすめしているのですよ。
気軽にダイエットを努力と気合いでとか言う人は僕は苦手です。一昔前の肥満治療の医師が言うような言葉なので。
大前提として、肥満治療薬はお医者さんの診療があって初めて処方されるものです。僕が大学病院で処方されるゼップバウンド(マンジャロ)も、初診から1年近くかけて検査・栄養指導・経過観察を経てようやく出してもらえるお薬です。医師の管理なしに使うことと、医師の管理のもとで使うことは全く別の話です。
マンジャロを使うデメリット
ただ、確かにマンジャロを使う自費診療には、デメリットもあります。しかも結構大きなデメリットです。もちろんそれについてもちゃんと紹介します。
以下のデメリットをしっかり読んだ上で、それでも医療ダイエットをしたいという方は僕といっしょに頑張りましょう。
「自費(自由診療)だから大丈夫」の落とし穴
法律上、医師が自らの責任のもとで、承認された薬を目的外(適応外)に自費で処方することは違法ではありません。そのため、クリニックが「医療ダイエット」として自費でマンジャロを処方すること自体は、形式上は問題ないということになります。
しかし、「法的に処方できること」と「安全であること」は別問題です。
⚠️ 最大の盲点:副作用救済制度の対象外 通常、医師の指示通りに薬を使って重い副作用が出た場合、国の「医薬品副作用被害救済制度」によって医療費などの補償が受けられます。しかし、マンジャロをダイエット目的(適応外)で使って重篤な副作用(急性膵炎や重度の胃腸障害など)が起きた場合、この国の救済制度は一切使えず、すべて自己責任(全額自己負担)になります。
安易なダイエットが悪いんじゃない。問題なのは…
もし検討されるのであれば、信頼できる病院や肥満外来で相談するのが一番安全です。
保険適用に約一年待ちというのが、実際に治療を行っていて最大の問題と思うのです。
安易なダイエット?いいじゃないてすか!安易なダイエット大いに結構!
問題なのは安易なダイエットではなく、必要のないダイエットや副作用なのです。
